連休後半の温泉行きは本来2泊3日で帰宅する予定だったが、2泊目の宿がとんだインチキ宿でビジネスホテルに移動せざるを得なかったため、気分直しに急遽もう一泊することにした。別所温泉なら花屋と行きたいところだが、GW期間中に飛び込みで泊まれるわけがない。よってほぼ適当、たまたま空きのあった南條旅館に投宿した。
見かけはきっぱり昭和型の観光温泉ホテル。となると大浴場もそれなり。お湯は財産区の共同源泉なので悪くはないが、ガラスの向こうにある露天風呂なんかは壁と配管を眺めながらの入浴となり・・・どこもかしこも露天風呂の強迫には悩まされていて気の毒だ。
ということで、というより最初からそのつもりだったわけだが、毎度おなじみ部屋風呂堪能企画となる。ぐんと足を伸ばせる良心的な檜風呂で味わう硫化水素イオン12.4mgの単純硫黄泉は、泉質原理主義者にとっては至福の至り。蛇口から出るお湯は45度程度で、好みの温度に調節するのに具合がいい。こんな低濃度の温泉でもたった1時間で白濁し始めるという、部屋風呂ならではの発見もあった。
リカバリープランとしては十分以上の選択だった。たぶんまた行く、花屋が取れないときに。