2012年6月24日日曜日

諏訪峡温泉諏訪ノ湯

谷川岳の帰りに寄るとすれば水上温泉だが、泉質のいい共同浴場という条件で選べばここ、水上インターに近い「温泉センター諏訪ノ湯」となる。ただ、廃墟化が進む公営アパートを横目に進む立地で、温泉風情にはほど遠い。


立地とこのたたずまいから分かるとおり、本来は地元住民向けの銭湯的な施設で、隣接の団地が現役だった頃は庶民的サロンとして賑わっていたのだろう。もっとも今も意外なほど客は多く、山帰りなど行楽帰りに立ち寄る同好の士などで、駐車場の大半は県外車だ。


Ca硫酸塩泉41度、やや硫化水素臭。手書きの分析表がいい味を出している。しかも「カチオン」「アニオン」なんて表記が残っていて相当古いものと錯覚するが、分析年は平成22年。何年使いまわしているのだろう、このテンプレ。


狭い浴室に地元らしき爺様数名のほか、6~7人がみっしり。投湯口には近づけず、冷め気味で気の抜けた下流のお湯しか体感できなかった。石膏泉は好きな泉質なだけに残念。2週続けて時間帯が悪かった。共同浴場はできれば午前中、遅くとも5時までに上がる、が鉄則。

2012年6月17日日曜日

上諏訪温泉大和温泉

上諏訪温泉湯小路、地元住民専用の共同浴場が並ぶ古い市街地の路地を歩くと、民家の間にひっそりと「大和温泉」の看板が出ている。奥を覗くと青い「ゆ」ののれんが見えるので間違いなくそれと分かる。が、どう見ても民家の通用口。しかも着いた時には看板の蛍光灯が消えており、ここを入るにはなかなか勇気がいった。


正真正銘民家の中庭、その先に男湯と女湯の入り口が並んでいる。ここは一般的な共同浴場ではなく珍しい個人所有の温泉で、おそらく伝統的な温泉権(水利権のようなもの)を相続していて自宅内に湯を引いているのだろう。あるいは元は温泉旅館だったのか、そのあたりの話が聞ければ面白いのだが・・・


着いたのが遅く地元タイムになっていたため、あまりじっくり味わえなかった。詳細は次の機会にするが、硫化水素イオンが32.3mg、遊離硫化水素が34mgという分析表の数値にたがわぬ、タダモノでない単純硫黄泉であることには間違いない。