2013年4月12日金曜日

下諏訪温泉ぎん月・菅野温泉

諏訪湖周辺はいいお湯が湧くわりに、大型のホテルばかりで宿の選択肢が少ない。源泉かけ流しだけを条件に選んだこの宿、市街地にしては頑張っていて居心地も悪くないが、いかんせん、お湯がゆるい(本当にかけ流し?)。


でも大丈夫、共同浴場より取り見取りだから。まずは徒歩3分、旦過の湯に行ってみた。が、妙に小奇麗な建物と外からでも分かるにぎやかさで、これはちょっと違うぞ、ということでパス。


場違いな浴衣と下駄履きで、下校する高校生に混じり徒歩10分、市街地ど真ん中の菅野温泉へ。どうしてこういう造りになっているのかさっぱり分からないが、薄暗いトンネル状のこのアプローチ、ときめきます。


入口には元電話ボックスらしき小部屋があり、ガラスには趣のある書体で「開湯時間」が表示されている。禿げた真鍮の取っ手類と合わせ、この温泉の歴史を十分に語っている。


中は昔ながらの銭湯そのもので、ずいぶん広い楕円形のタイル張り浴槽にどばどばと源泉が掛け流されている。NaCa硫酸塩・塩化物泉42度。この先数ヶ月、諏訪周辺には何度か来ることになるが、定宿ならぬ定風呂になるだろう、間違いない。