2012年5月3日木曜日

沢渡温泉まるほん旅館

一番好きな温泉はどこかと訊かれたら、迷わず沢渡温泉と答える。共同浴場もいいが、まるほん旅館のすばらしい檜の湯小屋が雰囲気上積みでさらにいい。浴室ではなく、湯小屋。有名どころの法師温泉あたりと違い、繁忙期でも混雑しないところがなお良い。


CaNa硫酸塩・塩化物泉、ただし溶存物質1.14g/kgで規定ぎりぎりの薄味。だから飽きない。くの字の大きめ浴槽は41-42度、小さめの四角い浴槽は43-44度で少々熱め。湯の回転が速く新鮮なこちらで、浸かっては冷まし、浸かっては冷ましを繰り返す。檜の板床が気持ちいい。


一方、ベランダに無理やりしつらえたような露天風呂は哀しい。何が哀しいって、ここまでして「露天風呂あり」と表示しなければ客が集まらないご時世が一番哀しい。


すばらしいお湯と風格ある湯小屋、それ以上何が要るんだ。
※湯小屋の写真は昨年のもの(何も変わってないが)。